プログラミング技能の実習を終えても、新入社員が現場で、仕事としてプログラミングを実施することは難しい。日本社会では、そのような新入社員に対して、現場を担当する組織に配属を行い、現場の先輩の監視の下で、その先輩の仕事の一部を担当することで、現場での作業の仕方を学ぶ。

米国社会では、このような実務的な仕事の仕方についての訓練は、大学教育の間に経験する長期のインターンシップ中に学ぶ。そのため、新入社員とは言え、米国社会では組織の使命や、セキュリティ保持などの教育を受けると、直ぐに現場の作業が与えられる。プログラミング系の職種では、機能仕様書が渡され、プログラムの設計を始める。

日本社会では、上述したような現場教育をオンザジョブトレーニングと呼んでいる。この現場での実地教育は、教育担当となる職場の先輩の資質と知識に大きく依存する。有能な先輩の指導を受けられる場合には、有効な教育機会となる。しかし、その実地訓練は、常に有効な教育になるとは限らない。